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阿部重夫編集長ブログ「最後から2番目の真実」

2011年01月28日

戦場の今を知れ――Intelligence Talk Liveのご案内

この1月にワシントンやアフガニスタンに出張して、戦場の現実をつぶさに取材してきた畏友の国際政治アナリスト、菅原出君が主催する「第一回インテリジェンス・トーク・ライブ」が2月5日(土)の午後1時半から東京・六本木のホテルアイビスのホールで行われます。

小生はロシア専門家の東京財団研究員、畔蒜泰助君とともに第1部後半のパネルディスカッションでパネラーとして参加します。久しぶりのパネラーですが、気心の知れたお二人なので、内向きになった日本を揺さぶる刺激的なトークにしようと思います。ご興味のある方はふるってご参加を。

第二部では菅原君が、ウィキリークスで暴露された米公電を分析した電子書籍「シークレット・ファイル」(日経BP社)の出版記念会も開かれます。そこではアフガニスタンの戦場第一線にいるカメラマン横田徹君の映像が映し出されます。その予告編がありますのでご覧ください。

投稿者 阿部重夫 - 17:30| Permanent link | トラックバック (1)

2011年01月25日

2月号「メディアの急所」の訂正

最新号(2月号)の13ページに掲載しているコラム「メディアの急所」で、日本経済新聞副会長に就任した平田保雄氏の経歴のうち、「鶴田卓彦元社長(現顧問)の秘書室長を務め」とあるのは、「鶴田卓彦社長時代に社長室長を務め」に訂正します。

投稿者 阿部重夫 - 17:06| Permanent link | トラックバック (0)

2011年01月04日

ののちゃんとファド5――Gaivota(カモメ)

年賀ブログに続いて、再度ユーチューブを使って、小生が原訳したファドを槇さんの歌でお贈りしましょう。

今度は同じくアマリア・ロドリゲスの持ち歌ですが、この悲しい旋律と歌詞を聞くたびに、ポルトガルの首都リスボン(リシュボア)の波止場に広がるテージョ川の水面とそこを舞う白いカモメの群れを思い出します。

ポルトガルへ行ったのは、私がロンドン赴任時代ですから、もう10年以上経ちました。記憶もおぼろげになっていますが、最近は『不安の書』のフェルナンド・ペソアの詩を時々読んでは、忙しくて行けない渇を癒しています。

ペソアは生涯孤独で、リスボンをほとんど出ることなく、いくつものペンネームを使い分けた二十面相のような詩人で、その名を知ったのは亡くなった須賀敦子さんが、アントニオ・タブッキの不思議な味わいのある小説を翻訳していたからです。そこでは影のようにペソアが見え隠れしています。

タブッキはイタリア人ですが、よほどポルトガルとペソアが気に入ったとみえて、「フェルナンド・ペソア最後の三日間」や「レクイエム」、そして「島とクジラと女をめぐる断片」など自作で何度も登場させています。

ポルトガルの海』と題したペソアの邦訳詩集もありますが、やはり辞書を引きながらでもポルトガルの原詩か、ペソアが堪能だった英語で書いた詩を読むのがいちばんいい。

そして、ペソアの詩がたたえる茫洋とした悲しみは、このGaivotaと通じるものがあります。彼の無名性への渇望は、大航海や放浪で消えていった多くのポルトガル人に共通するものがあります。

このファドGaivotaの「七つの海を越えて」にはかつて海を越えていった海洋民族の矜持とノスタルジーがこもっていて、失われた栄華と失われた恋が重ねられます。

あまりにもったいないので、原作者に敬意を表して後半は原詞のままにしています。


投稿者 阿部重夫 - 00:00| Permanent link | トラックバック (0)

2011年01月02日

謹賀新年(ののちゃんとファド4)

あけましておめでとうございます。

FACTAの読者の方々にも、それ以外の潜在読者(?)の方々にも、お年賀がわりにブログでご挨拶申し上げます。小誌は今年5周年を迎えますが、この多難な時代のささやかな羅針盤として、一層の研鑽を積む所存ですので、よろしくお願い申し上げます。

さて、小誌は全身これアイクチといった雑誌ですが、6年目に入ったら少し幅を広げていこうと思っています。人はパンのみにて生くるものに非ず、雑誌もファクツだけでは時に息苦しくなりますから。

でも今はまだお正月で、みなさんもお屠蘇気分ですから、その先触れとしてすこし軽やかな気分のトピックスで年初を飾りましょう。

09年と昨年にこのブログで「ののちゃんとファド1」「ののちゃんとファド2」「ののちゃんとファド3」を載せたことがあります。朝日新聞朝刊社会面の4コマ漫画「ののちゃん」に時々登場する、キクチ食堂のお手伝い兼高校生ファド歌手、吉川ロカの話題です。

作者のいしいひさいちがファド・ファンであることは、時々、ポルトガル語の歌詞が謎かけみたいにいきなり漫画に現われることで分かります。ポルトガルの演歌ともいうべきファドに疎い方々のために、ブログでその種明かしを試みました。

小生の知人にもファドを歌う女性(槇さん)がいて、頼まれてできるだけ原詞に近い日本語訳(譜割りがあるのでかなり省略せざるをえませんが)にしてみました。昨年、彼女のライブがあり、撮った動画がYoutubeにアップロードされたので、ここでその歌詞とともに紹介しましょう。

投稿者 阿部重夫 - 19:00| Permanent link | トラックバック (0)

発行人 阿部重夫

編集長 阿部重夫

1948年、東京生まれ。東京大学文学部社会学科卒。73年に日本経済新聞社に記者として入社、東京社会部、整理部、金融部、証券部を経て90年から論説委員兼編集委員、95~98年に欧州総局ロンドン駐在編集委員。日経BP社に出向、「日経ベンチャー」編集長を経て退社し、ケンブリッジ大学客員研究員。 99~2003年に月刊誌「選択」編集長、05年11月にファクタ出版株式会社を設立した。

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