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政治報道は難しい。
FACTAにおいてもそれは例外ではない。表層に見えるのとは違う動きが水面下で幾重にも錯綜し、突然流れが変わって動き出すと、わずか1日でだれも予測できなかった結果が出てくる。月刊誌の宿命とはいえ、毎月誌面を考えるたびに政治の3歩先を読むのは至難の業である。
とりわけ鳩山政権のように、国家の経綸もなく、経験も浅く、それぞれの政治家の習性や癖も、自民党政権のように知られていないケースだと、ベテラン政治記者の大半は無力感を覚えているはずだ。
現に私の知っていた「閥記者」たちも、わけ知り顔で語るだけで、多くは昔語りになっていった。この政権のつかみどころのなさを嘆き、難じるだけで、内懐に入ることのできないもどかしさがありありである。
投稿者 阿部重夫 - 09:00| Permanent link | トラックバック (0)
わが社の近所にある三省堂書店本店に立ち寄ったら、ノンフィクションの棚に「高橋洋一」本のコーナーがあるのに驚いた。豊島園のわけのわからない珍事から1年余、ほぼ社会復帰を果たして、この4月から嘉悦大学教授として教壇に立っているばかりか、次々に新著が出てくる驚異的な多産ぶりには驚く。
「あんまり変な共著者と組んで本を出すより、単独で本を出すほうがいいよ」
と、ご当人にアドバイスしたら、今度は光文社新書から本が出た。編集者がつけたのだろうが、どうも最近の新書のタイトルは身も蓋もないのが多い。
でも、副題の「シンプル・ロジカルに考える」というのはいい。高橋氏(というよりはこの本のように「タカハシ先生」と呼ぼう)の普段の思考法やライフスタイルが、まさに「シンプル・ロジカル」そのものだからだ。
投稿者 阿部重夫 - 08:35| Permanent link | トラックバック (1)
1948年、東京生まれ。東京大学文学部社会学科卒。73年に日本経済新聞社に記者として入社、東京社会部、整理部、金融部、証券部を経て90年から論説委員兼編集委員、95~98年に欧州総局ロンドン駐在編集委員。日経BP社に出向、「日経ベンチャー」編集長を経て退社し、ケンブリッジ大学客員研究員。 99~2003年に月刊誌「選択」編集長、05年11月にファクタ出版株式会社を設立した。
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