阿部重夫発行人ブログ「最後から2番目の真実」
「ネット生保」トーク3――質疑応答
2007年12月26日 [FACTAフォーラム]
トークイベントでは最後に質疑応答を行いました。会場からは出口治明ネットライフ企画社長にビジネス・モデルに関する質問がいくつも投げかけられました。ここでは、その一部をご紹介します(前回の記事はこちら)。
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会場 他社とのコラボレーションは考えていますか?
出口 まだ認可が下りていないので、話を進めることはできませんが、株主にはコラボレーションできそうな企業を選ばせていただいてます。
会場 出口社長が言われたようなシンプルで分かりやすい保険商品が実現し、お客様が本当に必要なものだけ購入するようになれば、マーケットは縮小してしまいます。ネットライフとしては、縮小した規模でも充分やっていけると考えているのか、それとも縮小したマーケットに別の要素をプラスアルファして膨らませようと考えているのでしょうか?
出口 もし、仮に今の45兆円マーケットが過剰補償ゆえに、適正な規模に縮小するならば、それでいいと思います。しかし、この先、「自助」と「公助」が成り立っていけるかどうかを考えると、「共助」のマーケットはもっと大きくなると思います。高齢化も進んでいます。大坪さんのお話にもあったように、先進国の米国では所得補償保険や介護保険のマーケットが大きいと聞きます。
我々はネット生保でスタートしますが、「ネットの保険会社」を作りたくて始めるわけではありません。目指しているのは、共助の精神に立脚し、保険の原点に立ち返った会社です。もっと共助の仕組みを実現する商品を作ることで、むしろマーケット全体を大きくしていきたいと思っています。
会場 ネットで保険を買うのはどんな顧客と想定していますか。FPに相談するような、補償をトータルで考えたいという意識の高い層なのか、それとも県民共済にサクッと入りたいと考えている層でしょうか。
出口 顧客調査などを見ると、保険に加入する際には複数社を比較してから決める方が結構います。初期にお客様になってくれるのは、普段から商品を比較していて、ネット保険ができたからちょっと比べてみよう、というような方かもしれません。しかし、だからといって、ネットリテラシーが高い層とは限らないでしょう。ネット証券の利用者に40代、50代が多いように、既に保険にいろいろ加入している中高年かもしれません。でも、こればかりは始めてみないと何とも言えませんね。
会場 消費者に商品を比較してもらうためには、比べやすそうなものから開発していくのでしょうか?
出口 比較というのは、しようという気持ちがあれば出来るものだと思っています。パソコンや携帯電話のように機種によって機能が全然違うようなものでも、消費者は判断して買っています。シンプルで分かりやすい商品を世に出せば、消費者自身が比較する気になるのでは、と期待しています。
(3/3:了)
※本記事はディスカッションの内容を編集したものです
投稿者 阿部重夫 - 23:00| Permanent link | トラックバック (1)

