阿部重夫発行人ブログ「最後から2番目の真実」
「有らざらん 壱」をお届けしています
2007年03月01日 [お知らせ]
1月のFACTAキャンペーンとして、編集長の新著「有らざらん 壱」のご希望を募りました。抽選の結果、当選された方々に順次、本をお送りし始めましたことをお知らせいたします。すでにお手元に届いた方もいらっしゃいますが、これから届く方もいらっしゃるでしょう。ちょっと面映いのですが、何卒ご笑覧いただきますよう、お願い申し上げます。
では、本日公開のフリーコンテンツの紹介。
「ビジネス・インサイド」に載った記事で「ホンダにTOBとの観測 資源マネーが狙う環境技術」。資源マネーの実例として挙げられているのが、ロシアの“アルミ王”オレグ・デリパスカ氏である。ロシア第二位のアルミメーカーとスイスの商社グレンコアのアルミ部門の買収を決めた「ルスアル」のデリパスカ氏は、ちょうどいま日本に来ている。
来日したロシアのフラトコフ首相とフリステンコ産業エネルギー相、さらにキリエンコ原子力庁長官とともに飛来したロシア産業界の大ミッション90人の一員なのだ。デリパスカ氏は昨年、米ゼネラル・モーターズ(GM)の株式10%を買収するとの観測がドイツ紙に出て大騒ぎになった。もともと知日派で年に数回は日本に来ているというが、ウラン濃縮委託と並行して日ロの経済交流拡大が進む方向だけに、デリパスカ氏の動きは目を離せない。
彼は何に食指を動かすだろうか。浮上したなかに「ホンダ」の名も……。
このルスアルの動きはなかなか奥が深い。グレンコアの背後は、ベルギー出身の謎のユダヤ人富豪マーク・リッチ(新潮文庫のA・C・カピダス『メタル・トレーダー 地球を売買する男たち』参考)の筋につながるというから、なかなか手ごわい。リッチは武器や石油などの不正取引に手を染めて米国から刑期300年の犯罪の容疑で追われる身となり、スイスに亡命していたが、クリントン政権の末期に恩赦を受けた。それを批判したウォールストリート・ジャーナルの記事を覚えておられる方にはいろいろ考えさせる短信である。
投稿者 阿部重夫 - 06:00| Permanent link | トラックバック (0)

