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新潟日報の編集委員だった望月さんのこの本は、後書きにもあるように私も多少の助言をし、タイトルの相談にも応じた経緯がある。出版前にざっと斜め読みしたし、登場する政治家や官僚の一部は私の取材先でもあったから、書評するなら身びいきと思われないものを書こうと思っていた。歳末の忙しさに紛れて時間がかかったが、この連休でようやく居住まいを正して精読する機会を得た。
副題にあるように1980年代半ばから90年代半ばにかけてのウルグアイ・ラウンドで、コメの市場開放を迫られた日本が、「一粒も外国米を入れない」という強硬な国会決議を背に徹底抗戦、ついに米欧の妥協で梯子を外されていく経緯を、海部政権の農相と宮沢政権の官房副長官を歴任した佐渡出身の政治家、近藤元次を通して追ったものだ。
投稿者 阿部重夫 - 13:00| Permanent link | トラックバック (0)
1948年、東京生まれ。東京大学文学部社会学科卒。73年に日本経済新聞社に記者として入社、東京社会部、整理部、金融部、証券部を経て90年から論説委員兼編集委員、95~98年に欧州総局ロンドン駐在編集委員。日経BP社に出向、「日経ベンチャー」編集長を経て退社し、ケンブリッジ大学客員研究員。 99~2003年に月刊誌「選択」編集長、05年11月にファクタ出版株式会社を設立した。
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