阿部重夫編集長ブログ「最後から2番目の真実」
再び戦闘モード3――官邸からの使者
2006年05月04日 [抗議文]
創刊号発刊日に朝日新聞で全5段広告を掲載した。すると、弊社オフィスに電話がかかってきて、こちらに直接来て購入申し込みをしたいという。実直そうな男性が現れた。しかし申込書を書く段になると、名前も住所も書きしぶる。「それじゃあ、毎月お届けできませんから」と説得して、やっと書いてもらった。
「東京都千代田区永田町2丁目××」
ははあ、この住所、明らかに首相官邸である。ご愛読、ありがとうございます。
数日して弊社に手紙が届いた。編集発行人の身元調査をしたうえ、お書きいただいたようなので、そのご意思を尊重してよけいなコメントをはさまず、そっくり引用しましょう。読み手がどう考えるかは、各自の判断に任せたい。
抗議書
当職は内閣官房長官・安倍晋三(以下通知人という)の代理人として、貴社に対し、以下のとおり、貴社発行にかかる「FACTA」創刊号(平成18年5月号、以下本件雑誌という)における不当な報道について抗議します。
本件雑誌において、「蓋された安倍晋三の実像」と題する記事(76頁)その他において、通知人に関する報道をしておりますが、種々の事実関係の摘示に誤りがあり、公正妥当な報道とは到底認められません。
本件雑誌の編集発行人である阿部重夫氏は、選択出版株式会社において「選択」誌の発行人であった頃、通知人に関する虚偽報道の記事を掲載したものであり、これについて名誉毀損であることを認める東京地方裁判所の判決が、先般下されたばかりであることは、貴社も熟知されていると存じます。
上記裁判は、本来であれば阿部氏個人に対する賠償請求も併せ提訴し得たところ、会社のみを被告としたのは、記事の内容が会社組織による判断と思われ、発行人個人の責任は宥恕すべきと思われたところによります。
しかるに同一人物が、所を変えて発行人となった本件雑誌の今回の報道は、記事対象となる通知人側への取材活動を一切していないという、ジャーナリストの基本を無視した態度で「選択」誌の名誉毀損記事と共通しており、同誌と同じく、正確な事実報道を目指したものというより、通知人の社会的評価を貶めるための政治的な意図を持った記事と断じざるを得ません。
上記裁判でも原告として主張してきたところですが、政治家に対するジャーナリズムからの批判は自由であるべきものの、それはあくまで真実を前提においてのものでなければならず、本件雑誌のごとく虚偽事実を前提においた批判記事は、報道や評論ではなく、誹謗中傷に過ぎません。
以上、厳重に抗議を申し入れます。
以上
平成18年4月26日
東京都千代田区麹町二丁目四番
麹町鶴屋八幡ビル九階電話 03(3263)5974
Fax 03(3265)4022柴田総合法律事務所
弁護士 柴田 敏之
弁護士 澤口 秀則
弁護士 山田 啓
弁護士 高橋 伴子
ともあれ、創刊号のご精読を編集発行人としてお礼申し上げます。謝々。
投稿者 阿部重夫 - 06:00| Permanent link | トラックバック (0)