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阿部重夫編集長ブログ「最後から2番目の真実」

電通を撃つ6――シーエー・モバイルの回答

2006年04月28日 [電通を撃つ]

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ブログは1日休ませていただいた。26日夕は、渋谷の「玉久」で久しぶりに翻訳家の柳瀬尚紀氏、河出書房の編集者、小池三子男氏と会って久闊を叙した。柳瀬氏はジェームズ・ジョイスの「フィネガンズ・ウエイク」を翻訳しており、その縁もあってロンドンでご一緒したり、東京で酒を飲んだりしてきた。

そのあと、水道橋の「あき寿司」へ。さすがに疲れが出て眠くなった。帰りの電車は乗り過ごしてばかり、ずいぶん放浪して家にたどりついた記憶がある。

さて、無料公開の記事はいかがでしたか。FACTAという雑誌のめざすところは、ある程度察せられたかと思う。電通提携先にぶつけた質問状の回答の続きを載せていこう。きょうはシーエー・モバイルだが、親会社とすりあわせしたらしく、広報担当の日下部祐介氏の回答はほとんどサイバーエージェントの宮川園子氏の回答(「電通を撃つ5」掲載)と変わりばえがしないのだが、一部だけ違うのであえて再録する。

シーエー・モバイル
日下部 祐介

弊社外川への質問書に関して

お世話になっております、株式会社シーエー・モバイルの日下部です。表題のFAX拝見させていただき、以下、ご質問におこたえさせていただきます。ご不明点等ございましたら、日下部までご連絡いただけますようお願いいたします。

1.インサイダー取引との認識は持っておりません。

2.シーエー・モバイルとしてご指摘頂いた点に関して問題視しておりません。

弊社は2005年4月のISMS取得以降、社内の情報資産に関して徹底した管理体制を整えております。本件の情報に関しても限られた関係者にて取り扱い、漏洩することのない情報管理体制を敷いています。

ISMSとは「Information Security Management System」の略称で、「企業や組織が自身の情報セキュリティを確保・維持するために、ルール(セキュリティポリシー)に基づいたセキュリティレベルの設定やリスクアセスメントの実施などを継続的に運用する枠組みのこと」と@ITのサイトでは説明されている。サイバーエージェントがISMSを取得したというのは、日本情報処理開発協会(JIPDEC)が2002年から始めた「ISMS適合性評価制度」で認定されたという意味だろう。
しかし、情報セキュリティにサイバーエージェントが無関心ではなかったとは言えても、経済産業省あたりの外郭団体に認定料を払って得た資格だけでインサイダー取引が無かったという証明にはならない。確認書の署名で情報管理は万全と言いはる電通と五十歩百歩である。CAモバイルの外川社長は、電通とネットプライスの折衝に出席しているが、何のためなのか、本人に直接質したいという要請にはほっかむりしたままだ。

あとの回答はサイバーエージェントの回答とまるきり同じである。企業広報が親会社広報の回答をコピー&ペーストするだけでは誠意を感じられない。

また、親会社サイバーエージェントにおきましては、12月9日(金)に大和総研より「フロンティア企業レポート」12月12日(月)に同総研より「インターネットセクター(WEB2.0関連企業)」において推奨していただいておりました。

同様に、サイバーエージェントより12月12日(月)にドリコム社とのブログの広告配信サービスにおいて提携の発表もさせて頂いております。株価が不確定要素により変動しておりますので、想定される事項としてご認識頂ければと思います。

以上、ご理解の程よろしくお願い致します。

大和総研の「フロンティア企業業績見通し」には経常増益率ランキングがあり、2005年度予想の第21位にサイバーエージェント(54%増)の名がある。06年度予想では第15位(40.7’%増)になっている。これであの出来高急増と株価上昇を説明できるとは思えない。無理に上げ要因を探し出してきたように私には見えるが、みなさんはどう思うだろうか。

投稿者 阿部重夫 - 06:00| Permanent link | トラックバック (0)

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* 発行人 阿部重夫 *

編集長 阿部重夫

1948年、東京生まれ。東京大学文学部社会学科卒。73年に日本経済新聞社に記者として入社、東京社会部、整理部、金融部、証券部を経て90年から論説委員兼編集委員、95~98年に欧州総局ロンドン駐在編集委員。日経BP社に出向、「日経ベンチャー」編集長を経て退社し、ケンブリッジ大学客員研究員。 99~2003年に月刊誌「選択」編集長、05年11月にファクタ出版株式会社を設立した。

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