阿部重夫編集長ブログ「最後から2番目の真実」
ライブドア崩落4――本質的でないこと
2006年01月24日 [ネットバブル]
印刷FACTAブックマークに保存
23日夜は銀座の焼き鳥屋で飲んでいました。「ホリエモン逮捕」の報はそこで聞きました。で、早めに切り上げてテレビのチャンネルを回してみました。
ひでえ! たまたま映った画面で見たのが、「報道ステーション」の特別番組。延々と小菅に入るワゴンカーを追うって、オウムの麻原じゃあるまいし、あまりにも芸がない。そして、ホリエモンの携帯に電話する女性記者のアホさかげん。うん、うんと頷くばかりで何の突っ込みもできない。「東京地検が偽計とか言っているようですが、どうでしょうか」とアホな質問に、ホリエモンが怒りだすのは当然だと思う。
「こちら、フジテレビ本社前」だけ、鬼の首を取ったようなネーちゃん記者が出てくるのにはあきれました。
うんざりしてチャンネルを変えたら、日本テレビもあららでした。ヒゲづらの男の記者が、これまた、したり顔でホリエモンの携帯に電話している。「あなたのためだから」とかなんとか、おためごかしばかり。自分だけインサイダーの顔をして、その下卑た卑しさが顔に露骨に現れる。おうおう、エラソーじゃねえか、と言いたいですね。
テレビには「ツラ撮り」がある。業界の隠語だが、逮捕されそうな人間を、事前に待ち伏せして遠くから盗み撮りする、あの手法である。待ち伏せの努力は認めるが、しょせんは窃視と同じで、うすら寂しい世界です。携帯の番号を知っていて、そこに「あなたの味方よ」というネコなで声で電話するのは、この「ツラ撮り」と変わらない。
それに律儀につきあうホリエモンは、確かにカワイソーではある。あなたの周辺に群れる連中はかなりお粗末、人間にめぐまれなかったのですね。しかし今から申し上げる。この国策捜査はかなり無理がある。「あわせ技、有罪」は、もしかすると裁判で立証困難になる。それを指摘できないで、「あなたのためだから」はないでしょう。
テレビ・ジャーナリズム、恥を知るべし。
投稿者 阿部重夫 - 06:00| Permanent link
| トラックバック (8)
« 前の記事 |
ブログトップ
| 次の記事 »
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://facta.co.jp/generator/mt-tb.cgi/60
政治、時事ネタはやらないんですが…
From: 浪花娘。に恋しちゃった (・∀・)
Excerpt: ついに逮捕されたホリエモンですが、ソニーBMG事件で名を上げた月刊FACTAの阿部編集長が、ブログで気になる事を書いています。例のきっこさんも、政治がらみという...
Tracked: 2006.01.24 06:42
主語の見える情報
From: Jun Seita's Web
Excerpt: マスコミが「掌を返す」のは、massの期待値の中央値がそこにあるからであろう。ま...
Tracked: 2006.01.24 11:51
推定無罪はマスコミ批判の最後の逃げ場
From: 佐藤秀の徒然\{?。?}/ワカリマシェン
Excerpt: サミュエル・ジョンソンのPatriotism is the last refuge of a scoundrelにならって。
Tracked: 2006.01.24 13:41
レース中継
From: six a plus one o - jp
Excerpt: T-SQUAREをバックに流せよ報道ステーション。 なんか今日のF1グランプリは...
Tracked: 2006.01.24 14:14
sitter infomation
From: sites_msht
Excerpt: 昨日の夜くらいから電波や灰色の紙の上を賑わしている事について書いてみようと思うけど感情ばかり先に行きうまくいかない。
彼の事ではない、彼らの方だ。
...
Tracked: 2006.01.24 18:43
ライブドア死すとも老いた豚は死なず
From: BYPASS
Excerpt: ~新しいタイプの金融業者の一つが崩れただけ~ ■そもそもホリエモンを
Tracked: 2006.01.24 18:47
生き馬の目を抜く
From: 占い師のことわざ日記
Excerpt: ”生きている馬の目を素早く抜き取ってしまえるほど すばしっこく抜け目がなく、人を
Tracked: 2006.01.26 23:03
[ほんまにええのか]大御所の炸裂発言
From: 全部ばれるまでの朝食
Excerpt: f:id:orion9:20060130124140j:image 大橋巨泉氏がおもしろい意見を書いている。 大橋 ビル・ゲイツもブッシュ家も、ニ...
Tracked: 2006.02.02 09:59
※記事の内容に無関係なトラックバックにつきましては、削除させていただく場合がございます。ご了承ください。トラックバックが正常に動作しない場合はsupport@facta.co.jpまでご連絡ください。