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阿部重夫編集長ブログ「最後から2番目の真実」

2006年10月31日

メルマガ連弾予告――上海汚職特集

昔、「クレムリノロジー」という言葉があった。誰も分からないソ連共産党中枢――クレムリンの暗闘を分析することだが、裏の意味があった。クレムリンの中なんて、スパイかCIAでもなけりゃ、どうせノーバディー・ノウズ。それをいいことに嘘八百を並べること(そういうソ連専門家に対する嘲笑)を言った。今ならさしずめ平壌ノロジーというところか。何せ材料が乏しいから、誰も否定できず、いくらでも知ったかぶりをして、おどろおどろしく書ける。で、誰でも評論家になれるから、いい世の中である。

しかしネタもとは存外、孫引きのマユツバ話なのだ。英国王室報道なども同じである。私がロンドン駐在時代にダイアナ妃が事故死したが、日本の報道はほとんどタブロイド紙の引き写し、王室に何の縁もない特派員(あげくに中公新書まで書いた)が、滞英15年を看板にしたり顔しているのは笑止だった。

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2006年10月30日

番号ポータビリティー5――端末インセンティブの終焉

ソフトバンクモバイルの「サプライズ」で幕開けした番号ポータビリティーだったが、しだいに時間がたってみると、アバタとエクボの両方が見えてくる。ドコモの中村維夫社長は、ソフトバンクの唱える「通話ゼロ円」宣伝を批判していた。

キャメロン・ディアスのCF起用といい、話題づくりだけは上手だったけど、システムダウンなど負の話題(これについては雑誌FACTA次号で検証するしかない)も提供した。孫正義社長、相変わらずの「お騒がせ」男である。さて、開始1週間をどう評価するか。最終回はソフトバンクモバイルの松本徹三氏のインタビューを共にした携帯ジャーナリスト、三田隆治氏にコメントしてもらおう。

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2006年10月27日

番号ポータビリティー4――WiMaxの可能性

きょう公開のフリーコンテンツは、「リクルートで内紛、R25編集長が独立か」。先日、ある全国紙の社長に会ったら、英国のフリーマガジンが有料のタブロイド紙(大衆紙)を食っている話題になった。実物を見せてもらったが、確かに芸能ニュースがにぎやかに躍っていて、セクシーなカラー写真満載。これでは有料紙が負けるのも道理と思った。それに比べれば、R25は上品。二匹目のドジョウ紙も続々出たので、リクルートはR25式モバイル(出来がいい)などで猛烈に多角化、無料紙編集部に負荷がかかっているという実情は理解できる。FACTAとは対極の雑誌だが、考えさせられる。

さて、きょうもソフトバンクモバイル副社長、松本徹三氏のインタビューの続き。今回はインテルが後押しする固定無線通信の標準規格WiMax(Worldwide Interoperability for Microwave Accessの略称、別名はIEEE 802.16a)が将来、携帯第三世代(3G)のCDMAなどに置き換わる可能性があるかどうか、に焦点を絞った。

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2006年10月26日

番号ポータビリティー3――ヤフーとのシナジー効果

きょうのフリーコンテンツは、「デジタルラジオでこけたFM東京」。ラジオの革命といわれた新星が突然挫折した謎に迫ります。

さて、ソフトバンクモバイル副社長、松本徹三氏のインタビューの続き。23日の発表からわずか3日後、きょう26日から新料金制度スタート。現場はてんやわんやだろう。これも孫流で、オーナー社長がえいやで決めて、直ちに実施なのだろう。ふつうの大組織会社では考えられないことだ。

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2006年10月25日

番号ポータビリティー2――二強対一弱

本日から最新号(10月20日号)の記事のなかから、このサイトで無料公開する「フリーコンテンツ」が始まります。第一回はこの「番号ポータビリティー」インタビューにも関連する「KDDI幹部の突然の退任」と、先日の参院補選で安倍政権に2勝された民主党の最大のミステリー「小沢一郎の本当の病状」です。

さて、ソフトバンクモバイル副社長の松本徹三氏のインタビューの続き。ソフトバンクは番号ポータビリティ(MNP)スタート前日の10月23日、新料金制度を発表して業界に「サプライズ」をもたらしました。先月28日の発表では「サプライズのないサプライズ」だったのが、今回は一転して自社の携帯同士の通話とメールが原則定額(1月 15日までに加入すれば7割引きの月2880円)になるというもの。MNPで劣勢を伝えられるソフトバンクモバイルが、これで巻き返せるかどうかは、松本氏インタビューを一緒に行った携帯ジャーナリストの三田氏が、連載の最後にコメントしてくれるでしょう。

ひとまず、この「サプライズ」の裏にどんな戦略が隠れているのか、インタビューの言葉に耳を澄ましてみましょう。

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2006年10月24日

番号ポータビリティー1――ソフトバンクモバイル

きょうから携帯電話の番号継続制(MNP、ナンバーポータビリティー)が始まる。メディア論や映像論はしばし先延ばしして、もっとアクチュアルな話題に戻ろう。

MNPは我が家に甚大な影響を及ぼしている。長女が携帯電話会社の下請け会社でSE(システムエンジニア)をつとめているからだ。ここ数カ月は徹夜の連続、この日曜も午前11時帰り、午後7時出社という殺人的日程だ。

たまたま、我が家に厚生労働省のOBがご夫婦でお見えだった。ジュネーブのILO(いやWTO?)赴任時代からお付き合いをいただいているが、わが娘の繁忙がひとしきり話題になった。

「ね、これって労働基準法違反じゃないの?」

さて、KDDIさん、どう答えますか。

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2006年10月23日

内視鏡3――モードとメディアの死

忙しいのも考えものだ。映画その他の新作にまったくついていけなくなる。もうしばらく映画館にはご無沙汰しているから、メディア論やら映像論なんてこんなところでお喋りしている割には、全然ついていけなくなっている。

で、しばらく前から西川美和監督の「ゆれる」を見なさい、と迫られている。「蛇いちご」の女性監督さんだが、今度の新作はまさに見る人の心を「揺れ」させるという。主役のオダギリジョーを食ってしまった香川照之(浜木綿子の息子だそうです)の鬼気迫る演技が見ものだそうです。ふーむ、しかし東京ではもう新宿の武蔵野館でしか上映中でなくなってしまった。行く暇がまだない。

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2006年10月22日

内視鏡2――グーグル・アースの夢魔

鹿島茂という人がいる。一応、フランス文学が専攻だが、あちこちに書いているから、ご存知の方も多いだろう。彼とは東大文学部の同期(?)だと思う。彼は仏文、私は社会学で、ともに留年して、卒業生のいない1973年に出た。その年に卒業式はなく、紙筒に入れられた卒業証書が、「勝手に持ってけ」とばかりに文学部の片隅に積み上げられてあった。彼もそこからひょいとつまんで”卒業”した口だろう。

顔の記憶は薄い(お互いに)。どちらも学校にろくに行っていないからだ。あちらは仏文、こちらは独文で、教室も違う。バイトやマージャン、映画館通いにそれぞれ忙しく、袖くらいすれ違ったかもしれないが、それぞれ勝手に生きて、名前だけ少し記憶していた。

その後も教壇と記者では交差するタイミングがなかった。あちらの文筆業が商売繁盛なのはめでたい限りである。ときどき彼の本を拾い読みしたが、なんとなく同時代の息吹が感じられて、バルザックやゾラなどキッチュが好きなこの蔵書家(愛書家)を遠くから眺めていた。

投稿者 阿部重夫 - 18:00| Permanent link | トラックバック (0)

2006年10月20日

内視鏡1――最初のハイパーリンク

きょうは20日だから11月号の発刊日。年間予約購読者のなかでご登録いただき、IDとパスワードをお持ちの方は、午前零時を期してこのサイトで最新号が閲読できたはずだ。

ご覧になりましたか。「プリント+ウェブ」の媒体として一歩進化したと思う。雑誌が未着の方、ご興味のある方はぜひご登録を。

さて、編集が終わったちょいの間を縫って人間ドックに1日入った。中小企業の経営者と同じで、編集長も倒れるわけにはいかない。オーバーホールのついでに、胃と大腸の内視鏡検査なるものに挑戦(というほどのことでもないか)してみた。

投稿者 阿部重夫 - 06:05| Permanent link | トラックバック (0)

2006年10月19日

第二の男

編集とは夢を見ることだ。誰かにそう言われた。でも、誰だったかもう思いだせない。

ほんとにそうだと思う。編集長はいちばん夢見る人でなくちゃいけない。売れ行き? 世間の耳目? 読者の喝采? いや、そんなせちがらいことじゃない。時代の夢、誰もの眼前にありながら、誰もまだ気づいてない夢を見るのだ。羊水に浮かぶ胎児の如く。

だから、天啓のようにスクープのセレンピディティーも訪れる、と信じよう。夢を見ないやつは、永遠にスクープなんか抜けないよ。

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2006年10月18日

不思議の国のウサギ6――セレンディピティー

9月の予告スクープは、勝利宣言を出したあとで「気持は分るけど、自慢しちゃいけない」と言われた。おっしゃる通り。新聞協会賞をとったあとで、特別紙面をつくって自賛するのがみっともないのと同じだ。あまり勝ち誇ると、出る杭は打たれるものだ。

「10月中の日中首脳会談」というサプライズを奪われた首相官邸は、憮然とするだけならまだしも「誰が漏らした」と猜疑している。誰が弊誌のコピーを持ち込んだのか、「台湾カード」に触れたくだりに李登輝・台湾前総統もご機嫌斜めだという。

自戒をこめて反省しよう。スクープとはそもそも「罪つくり」なのだから。しいて言えば、9月13日午前6時を期してFACTAオンラインのメルマガ特別版で報じたのは、結果的に早すぎたことによるハレーションだと思う。

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2006年10月17日

不思議の国のウサギ5――殿戦

さて、国連決議である。編集長としては極めて悩ましかった。

核実験の予感はあった。すでに9月20日発刊の10月号でも、10月10日の建軍記念日あたりを予測する記事を掲載している。7、8、9日の3連休は危ないと思って、週末には誌面差し替えの準備をした。が、予感があたっても、締め切りと作業工程の関係から、たちまち追い詰められることは分っていた。

10月20日発売のFACTA最新号では、日本時間15日未明の決議採択まではとても間に合いそうになかったからだ。こういうとき、締め切りのある定期刊行物は、読者の目が届かないところで「不毛な殿(しんがり)戦」を行う。

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2006年10月16日

ちょっと黒板協定破り

急に張り切って、と言われそうだが、きょうは2度目のブログを送る。

ちょっと「黒板協定」破りをやってみたいからだ。「黒板協定」とは、記者クラブの悪癖のひとつで、クラブの黒板に会見予定を書き込まれたら、報道協定を結んだも同然とみなし、加盟社は抜け駆け的な記事を書けなくなる。俗に言う「シバリ」である。このためにどれほどくだらない駆け引きが行われ、働きたくない社、または記者が抜け駆け封じに、黒板協定に持ち込んでいることか。新聞がスクープを抜けないのはこういう自縄自縛のシステムを抱えているからである。

投稿者 阿部重夫 - 13:00| Permanent link | トラックバック (0)

2006年10月16日

10月20日新サービス第2弾――「日曜日はダメよ」

国連安保理で北朝鮮制裁決議案が採択された。それを期してブログを再開しよう。

むかし「日曜日はダメよ」(Pott Tin Kyriaka、1960年)というしゃれたタイトルのコメディ映画があった。メリナ・メルクーリという目鼻と口の大きいギリシャ人女優(のちにこのジュールス・ダッシン監督と組んで「トプカピ」なども主演。ギリシャの国会議員にもなった姐御肌)が娼婦役をやっていて、日曜は客を取らずに酒場で騒ぐのよ、という意味である。メルクーリが歌った「Nevetr on Sunday」は確かアカデミー音楽賞をとっていて、そのメロディーは小生いまだに口ずさむ。あれをまた見たいな。

と、そんな連想が働いたのは、もう10年以上も定期購読を続けているThe Economist誌が、このところ土曜に届かなくなったからだ。理由は承知している。9月下旬にアジア・太平洋地域の発行人ティム・ピネガー名義で「配達日変更」のお知らせが届いたからだ。

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2006年10月13日

不思議の国のウサギ4――エクスキューズ

お叱りをいただいた。なぜブログが1週間も沈黙しているのか、と。

ごもっとも。日中首脳会談をスクープしておきながら、それが行われた肝心のタイミングで何もコメントしないのはいかがなものか、と言われてもしかたがない。しかも、北朝鮮の核実験まで起きているのに。

いやはや、と頭をかくしかない。雑誌の編集締め切りピークと重なって、にっちもさっちもいかなかった。物理的な時間と、体力的な限界で、書けませんでした、とお詫びするしかないです。

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2006年10月05日

不思議の国のウサギ3――中国公安局のコオロギ

中国から無事帰ってきました。と、言いたいところだが、無事ではなかった。上海でやられたのである。スリに財布を取られた。現金はしようがないとしても、クレジットカードを5枚失った。

週末の上海は国慶節の人ごみに加えて、F1の観客が押し寄せて、人民広場や外灘などは、芋の子を洗うような人また人の海。ラッシュが苦手なだけに恐怖すら覚えた。

日曜夕、ホテル近くの百楽門酒店で乾物でも買おうとしたが、タクシーから降りた際に財布を胸ポケットに入れたのを誰かに見られたのだろう。1階の人ごみで誰かの肩に突き当たる。はっとした瞬間、胸ポケットが急に軽くなり、あわてて探したが、財布がない。

投稿者 阿部重夫 - 06:00| Permanent link | トラックバック (0)

2006年10月01日

オンライン版新装と再び勝利宣言――予告スクープを掲載

本日よりFACTAオンライン版が新しくなりました。目玉は“本誌記事アーカイブ"です。ご購読者は、最新号を発行日にあたる20日零時よりオンラインでお読みいただけます。これで、配送状況に関わらず、すべての地域のご購読者へ同時に記事をお届けすることが可能になりました。

さらに、すべての過去記事をオンラインで閲覧できるようになり、大幅に掲載コンテンツも増えました。サービスをご利用いただくには新たにオンライン会員登録(無料)が必要です。詳しくは「会員サービスについて」をご覧ください。

投稿者 阿部重夫 - 19:00| Permanent link | トラックバック (0)

発行人 阿部重夫

編集長 阿部重夫

1948年、東京生まれ。東京大学文学部社会学科卒。73年に日本経済新聞社に記者として入社、東京社会部、整理部、金融部、証券部を経て90年から論説委員兼編集委員、95~98年に欧州総局ロンドン駐在編集委員。日経BP社に出向、「日経ベンチャー」編集長を経て退社し、ケンブリッジ大学客員研究員。 99~2003年に月刊誌「選択」編集長、05年11月にファクタ出版株式会社を設立した。

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