« 2006年03月25日 | ブログトップ | 2006年03月29日 »
ハイエクが発見した根源的な「無知」(ignorance)とは何だったのか。そして、それは市場メカニズムを通じてよりよい均衡を達成できるのか。英国ケンブリッジ大学のローソン勉強会にいたフリートウッドの説明をもう少し引用しよう。
価格が特定の生産投入物の稀少性などの事柄に対して個人の注意を向けさせることによって、価格メカニズムは情報伝達システムのように作動するけれども、価格は個人にすべてを知らせるわけではないから、個人は他の多くのことについて無知である。実現しうる見込みがかなりある計画をたてるうえで個人を助けるのは、ふるまい(conduct)の社会的ルールという形態における、社会構造の高密な網を頼りにすることができるという点である。(フリートウッド「ハイエクのポリティカル・エコノミー」)
投稿者 阿部重夫 - 06:00| Permanent link | トラックバック (1)
1948年、東京生まれ。東京大学文学部社会学科卒。73年に日本経済新聞社に記者として入社、東京社会部、整理部、金融部、証券部を経て90年から論説委員兼編集委員、95~98年に欧州総局ロンドン駐在編集委員。日経BP社に出向、「日経ベンチャー」編集長を経て退社し、ケンブリッジ大学客員研究員。 99~2003年に月刊誌「選択」編集長、05年11月にファクタ出版株式会社を設立した。
RSSとは記事のタイトルや概要を配信するための技術です。RSSに対応したソフトウェアやサービスを利用すると、最新の記事のタイトルや概要が取得できます。詳しくは「RSSフィードについて」をご覧ください。
FACTA online「編集長ブログ」は以下の規格に対応しています。