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手嶋龍一氏の新作ノベル「ウルトラ・ダラー」の源流探しを続行しよう。
BBCが北朝鮮製偽ドル札の欧州流入を報じた2004年6月といえば、小泉純一郎首相が固い表情で二度目の平壌訪問を実現した直後であり、第三回の6カ国協議も打開の糸口を見出せず、拉致問題も核開発も進まない北朝鮮に日本はうんざりしていた。BBCのスクープも、1990年代に北朝鮮が製造した偽ドル札「Kノート」の二番煎じ、としか見えず、日本の反応は鈍かった。
だが、この一点の「影」がどれだけ大きな積乱雲となって天を覆うか、やっと知れたのは2005年9月8日になってからだろう。米経済紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が、ブリュッセル、マカオ(澳門)特別行政区、ワシントン駐在の3記者の共同執筆で「アジア系銀行と北朝鮮のリンクを米国が調査 中国、マカオの金融機関が不正資金調達網への関与で調査される」という記事を掲載したのである。
投稿者 阿部重夫 - 06:00| Permanent link | トラックバック (1)
1948年、東京生まれ。東京大学文学部社会学科卒。73年に日本経済新聞社に記者として入社、東京社会部、整理部、金融部、証券部を経て90年から論説委員兼編集委員、95~98年に欧州総局ロンドン駐在編集委員。日経BP社に出向、「日経ベンチャー」編集長を経て退社し、ケンブリッジ大学客員研究員。 99~2003年に月刊誌「選択」編集長、05年11月にファクタ出版株式会社を設立した。
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