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一級建築士がやすやすと耐震設計のデータ捏造ができたのは、パソコンというデータ加工自在の便利な利器があったからだ。素人には近づけない閉鎖的な学問の府でも、パソコンは同じ温床になりうる。「象牙の塔のアネハ」がいたとしたら……
日は偶然同じだった。05年12月29日。海の彼方では、ヒト胚性幹細胞(ES細胞)の論文データ捏造疑惑で火だるまになったソウル大学の黄禹錫(ファン・ウソク )教授に対し、大学調査委員会が「ES細胞は存在せず、データもない」という衝撃的な審判をつきつけていた。同じ日、日本で流れた小さなニュースは、隣国の大騒ぎに埋没してしまう。が、これまた東京大学で名を知られた“やり手”の遺伝子学者の学者生命が「風前の灯」になる致命的な記事だった。
投稿者 阿部重夫 - 06:00| Permanent link | トラックバック (0)
1948年、東京生まれ。東京大学文学部社会学科卒。73年に日本経済新聞社に記者として入社、東京社会部、整理部、金融部、証券部を経て90年から論説委員兼編集委員、95~98年に欧州総局ロンドン駐在編集委員。日経BP社に出向、「日経ベンチャー」編集長を経て退社し、ケンブリッジ大学客員研究員。 99~2003年に月刊誌「選択」編集長、05年11月にファクタ出版株式会社を設立した。
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