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阿部重夫編集長ブログ「最後から2番目の真実」

2006年01月11日

ソニーの「沈黙」17――「ピラニアの沼」を逃れて

昔、「世界残酷物語」などと題したゲテモノ映画を得意とするグアルティエロ・ヤコペッティという監督がいた。ピラニアの棲息する沼に牛が落ちて、群がる食肉魚に血だるまにされ、やがて骨と化すシーンを売り物にしていた。怖いものみたさに見に行ったが、なんだか嘘っぽいと思った記憶がある。あとで暴露されたが、やっぱりヤラセだったそうだ。予め出血させた牛を沼に追いこみ、血の匂いでピラニアを集めたというから、ドキュメンタリーを標榜しながら本末転倒である。

その映像を思いだしたのは、音楽CDの「スパイウエア」問題ですっかり悪役に変じたソニーBMGに、あれよあれよというまに集団訴訟のピラニアが群がっていたことである。

投稿者 阿部重夫 - 06:00| Permanent link | トラックバック (1)

発行人 阿部重夫

編集長 阿部重夫

1948年、東京生まれ。東京大学文学部社会学科卒。73年に日本経済新聞社に記者として入社、東京社会部、整理部、金融部、証券部を経て90年から論説委員兼編集委員、95~98年に欧州総局ロンドン駐在編集委員。日経BP社に出向、「日経ベンチャー」編集長を経て退社し、ケンブリッジ大学客員研究員。 99~2003年に月刊誌「選択」編集長、05年11月にファクタ出版株式会社を設立した。

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