郵政経営陣「顧客より権力闘争」

記者会見でも責任を押し付け合う異様な2人。日本郵政・長門社長の失態で、日本郵便・横山社長は野望むき出し。

2019年11月号 BUSINESS [反省の2文字なし]

  • はてなブックマークに追加

かんぽ商品などの不正販売に揺れる日本郵政グループ。9月30日に発表された不正販売調査の中間報告では、法令違反など悪質な販売の実態が次々と明らかになった。郵便局への信頼を悪用し、社会的弱者である高齢者らを食い物にするという行為は許し難く、経営陣の責任は重大だ。だが、彼らに反省の2文字はない。今、日本郵政グループ内では、顧客も株主もそっちのけで権力闘争が繰り広げられているのだ。 「全国の顧客の皆さまにご心配とご迷惑をかけ、深くおわびする」。9月30日に開かれた記者会見の冒頭、持ち株会社である日本郵政の長門正貢社長はこう謝罪し、両隣の横山邦男・日本郵便社長、植平光彦・かんぽ生命保険社長とともに深く頭を下げた。会見では、不正販売に関する中間報告が公表され、2014年からの5年間で社内規定に違反した疑いがある契約が6327件あったことが明らかになった。このうち、 ………

ログイン

オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。

FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。