米イラン「離間」図るイスラエル

米政府内の強硬派と共同歩調で和解阻止に動く。イランも強硬策捨てず。

2019年10月号 GLOBAL

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9月4日、イラン大統領のハサン・ロウハニは、「核合意履行停止の第3段階の措置として、核関連研究開発の制限を全廃する」と発表。核合意に基づいて停止していた核開発をさらに一部再開させた。イランは、この第3弾の措置として、ウラン濃縮を20%まで引き上げることを選択肢に含めていた。もしウラン濃縮のレベルを20%まで引き上げれば、兵器級の90%までの工程の半分以上を終えるとされており、核爆弾一個の製造に必要な時間、いわゆる「ブレークアウトタイム」を一気に縮めることになり、核合意は破綻を免れなかった。しかしイランは、20%濃縮ウランについて「今は必要ない」として見送り、核合意維持に尽力する欧州諸国との外交交渉の扉を閉ざさない決定を下した。イランは、米国が核合意から脱退し、イランに対して一方的に経済制裁を課したにもかかわらず、核合意の義務を履行し続け、他の合意締 ………

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