廣済堂に蠢く中国「黒マネー」

狙っているのは廣済堂の子会社「東京博善」。455億円の純資産を誇る、都内最大手の火葬場だ。

2019年9月号 DEEP

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廣済堂を巡る情況がますます混沌としてきた。今年1月、米ベインキャピタル主導のMBO(経営陣による自社買収)が公表されると、あの村上世彰氏が株買い占めを開始。TOB(株式公開買い付け)合戦に発展したものの、両者不成立に終わった。そうしたところ、7月末、筆頭株主の澤田ホールディングス(HD)が保有株を放出する。譲渡先は都内の「グローバルワーカー派遣」なる会社。同社の代表取締役は家電量販店ラオックスで社長を務める羅怡文(らいぶん)氏の妻である。廣済堂の元役員によると、じつのところ羅氏は水面下でかなり早い段階から介入を始めていたらしい。当初、澤田HDはMBOに賛成の立場だったが、村上氏の乱入後に態度が一変。そこで出てきたのが羅氏の名前だ。TOB期間中にもかかわらず保有株の譲渡話が唐突に持ち出されたという。羅氏は取得に先立ち、6月末の株主総会で元ラオックス経営企画 ………

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