辺野古「底抜け地盤」に海砂利権

総工費1兆円でも後戻りせず。裏では採取業者「北栄」が、政治に食い込んで濡れ手に粟。

2019年7月号 DEEP

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米軍新基地建設予定地の「辺野古の海」は、マヨネーズ並みの柔らかさだという。土壌の強弱を確認するボーリング調査の結果は「N値ゼロ」。錘を置けば自重だけで沈み込む数値だ。当然、地盤改良が必要で費用は嵩み、工期は長くなる。14年に防衛省が明らかにした計画では辺野古移設の費用は約2400億円だった。だが、沖縄県は7本で約78億円の護岸工事の予定が、約920億円と12倍近くになったとして、地盤改良工事を含め総工費約2兆5500億円、工期13年と試算した。10倍超となるかどうかはわからないが、難工事もあって総工費が1兆円以上と予想する人は少なくない。それ以上に間違いないのは辺野古移設を止めないこと。米軍再編で約8千人の海兵隊がグアムに移転し、約2万6千人の沖縄駐留米軍は次第に戦略拠点としての役割を縮小する。その現実も、沖縄の民意が「辺野古移設反対」であることも考慮せず、「危険 ………

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