カジノ「セクハラ醜聞」頰っ被り

「王」がスキャンダル辞任しても見ないふり。進出見返りのインフラ投資要請も弱腰に。日本は米社に足元を見られ過ぎだ。

2018年4月号 BUSINESS [問われる経済効果]

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「ウィン・オオサカ」。昨年夏、米カジノ運営会社大手の「ウィン・リゾーツ」幹部は大阪市でのメディア向け会合でこう書かれた文書を配布した。大阪府と大阪市にIR(統合型リゾート)を誘致してもらったら付けるカジノリゾートの名前を早くも示し、日本への参入をアピールしたのだ。文書の中で彼らは、自ら作成した「日本や大阪の期待」との設問に、「訪日外国人の観光支出の増加」と自ら回答。ギャンブル依存症への懸念が日本で根強いことを念頭に、ターゲットは日本人ではなく、インバウンドであると強調してみせた。彼らのそうした熱意や工夫に報いてやったとして、果たして日本経済に良い結果がもたらされるだろうか――。米国ラスベガスに本社を構える大手カジノ運営会社、「ウィン・リゾーツ」のCEOスティーブ・ウィンが2月6日、女性へのセクハラ疑惑で辞任した。日本では全国紙が小さく扱ったぐら ………

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