住商中村「政敵根絶やし」

「俺に歯向かった奴は……」の最大級に恐ろしい事例。配下の者は「飼い殺し」処分に。

2018年4月号 BUSINESS

  • はてなブックマークに追加

「ああいうのを飼い殺しというのだろう。仕事はないから出社はしなくていい。しかし月給は15万円くらい。前はそれなりの給与をもらっていたのに、50歳代になってからあれじゃあ、相当大変だろうなあ」と住友商事幹部は言う。住商は65歳定年制を導入している。役員や役員に準じるポストである理事になれなくても、65歳までは雇用が守られる。待遇は5段階に分かれており、その最低ランクが月給15万円なのだという。飼い殺し状態にはこの1年で、数人がなった。中でも最低の待遇を受けているのは、住商から子会社のSCSKに出向し、住商に舞い戻ってきた人材だ。SCSKはブラック企業の代表格であるITベンダーながら、働き方改革を実践している企業として知られる。2013年に始めた「スマートワーク・チャレンジ」は、社員の1カ月の平均残業時間を20時間未満におさめ、年間20日の有給休暇を100%取得させようとい ………

ログイン

オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。

FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。