「寄らば大樹」旧民主党のタニマチの懐事情

2018年4月号 BUSINESS

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霞が関3丁目、特許庁の裏手に「三久ビル」という古い雑居ビルがある。調べると1969年の建築で、所有者である㈱富洋の社長は維新の党で代表経験もある松野頼久・元衆議院議員(57)。父は自民党の重鎮だった故・松野頼三で、ビル名は親子の名前から付けられたらしい。最上階の9階(234㎡)はしばらく空室だったが、最近「大樹リサーチ&コンサルティング」なる企業が入居した。旧民主党関係者によれば「大樹グループは政官界では知られたタニマチ的存在。本部は銀座だが、昨年落選し、カネに困っている松野を支援する目的もあり入居したらしい」という。確かに松野は登記簿にも税金滞納による差し押さえ歴がある。大樹グループは他にも多くの落選議員を囲い込んでいる。元財務官僚で大阪国税局査察部長も務めた松田学(60)が執行役員・特別研究員として勤務しているほか、同じく財務省から政界に転じた ………

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