森金融庁が「強権発動」 震え上がる地銀頭取たち

ビジネスモデルの持続可能性に問題がある地銀に立入検査重点対象20行が「集中治療室送り」の窮地

2017年12月号 BUSINESS

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「ビジネスモデルは経営判断事項だからといっても当局として放置できない銀行が増えている。ビジネスモデルの持続可能性に深刻な問題を抱えている地銀に対して検査を実施し、経営改善について深度ある対話を行っていく」――。10月18日に開催された地方銀行の頭取との定例意見交換会の席上、金融庁の森信親長官が立入検査を行うと語気を強めると、会場の空気は凍り付き、ざわめきが広がったという。「ビジネスモデルの持続可能性に問題がある銀行」というのは官庁用語なので分かりにくいかもしれないが、要は今の経営を続けたら破綻する可能性が高いと、金融庁が判断した銀行を狙い撃ちにするということだ。検査官の一団が雪崩れ込むような立入検査を受けた銀行は無事では済まない。金融庁から指摘された経営課題について改善策の報告義務を課せられ、改善策が不十分であれば業務改善命令を受けることにな ………

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