哀れ「神津連合」も分断の危機

なぜ、前原と一緒に小池を訪ね、「希望」との合流を許したのか。たぶらかされただけか。

2017年11月号 POLITICS

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民進党を失った連合は、どこへ向かおうとしているのか――。10月5日に東京都千代田区の東京国際フォーラムで開かれた連合の定期大会。一時は逢見直人事務局長(63)への禅譲を検討した神津里季生会長(61)が続投し、会長代行に逢見氏、後任の事務局長に相原康伸・自動車総連前会長(57)が就く人事を正式決定したが、拍手はまばらだった。大会会場には組合員のしらけた空気が漂い、新執行部の多難な船出を予感させた。大会では、旧民主党時代から支持を続けてきた民進党が希望の党と立憲民主党と無所属の三つに分裂したことを受け、衆院選で特定政党を支援しない異例の対応を決定。支援候補者や比例区の投票先は、各地方組織や傘下の産別労組の個別の判断に委ね、選挙後の支持政党の在り方も「政治情勢を見極めた上で決める」(神津会長)と明言を避けた。政権交代可能な政治を目指して1989年に発足した ………

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