文革化する習近平「反腐敗運動」

失脚した孫政才の罪状に「職務怠慢」。19大後、中国は再びイデオロギーに傾斜する。

2017年11月号 GLOBAL

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10月18日、中国共産党の第19回全国代表大会(19大)が北京の人民大会堂で開幕した。5年に1度の党大会は、今後5年間の中国を率いる指導部を決める最重要会議である。現最高指導者の習近平(国家主席兼党総書記)は留任するが、事実上の最高意思決定機関である中央政治局常務委員会のメンバー(7人)は、過半数が入れ替わる予定だ。会期は約1週間とみられ、10月24日前後には新指導部の顔ぶれが判明する。中央常務委員の人選は現指導部が勝手に行うのではない。まず、党大会で中央委員会委員(約200人)を選出し、その後に開かれる中央委員会全体会議(1中全会)で中央常務委員を決めるという手順を踏む。19大開幕まで3週間に迫った9月29日、会議に出席する代表の最終名簿が公表された。それを見たチャイナ・ウオッチャーは一様に首を傾げた。定数は2300人なのに、名簿上の人数は13人足りない2287人だった ………

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