読者の声

2016年10月号 連載

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創刊号以来の愛読者である。社会事象に対する新鮮で鋭い切り口にその都度感心させられている。

さて、近年企業の不祥事が続発している。貴誌スクープのオリンパスの損失隠しや、東芝の不正会計等々枚挙に暇がない。中には、騙しを当然とし反省もうわべだけの企業もある。彼らが苦境に陥るのは自業自得。

しかし、彼らの臆面もない振る舞いは、先人が培った日本の信用を大きく毀損し始めている。

舛添前都知事の公私混同の例もある。違法ではないが不適切。法的にはその通りかもしれない。

ただ、彼の高飛車な開き直りは、後で涙ながらの哀訴をしても、人々はそれ程寛容ではない。彼も首都の顔として日本の信用を大きく傷つけた。

近頃、如何様や不正の蔓延からか私達は、それらに麻痺し感受性がやや鈍くなりつつあるのかもしれない。

FACTAが、矜持と方向性を失いつつある日本社会の木鐸として、これからも私達の目を覚まし続けてほしい。

田村装備開発(株)取締役 田村憲道

   

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