蓮舫、小池、稲田の「ガラスの天井」

世界的な女性リーダー台頭の波が「男尊女卑(?)」の日本にも到来するのか。「ポスト安倍」女三人衆の戦いぶりと実像は――。

2016年10月号 DEEP [「三者三様」の悩殺力]

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民進党の新代表・蓮舫(48)は、「義理堅い女」である。同僚議員たちは一度だけ、蓮舫があたりはばからず号泣するのを見た。8年前、所属する議員グループのリーダー、野田佳彦(後に首相)が初めて民主党(当時)代表選に名乗りを上げながら、続投狙いの小沢一郎執行部に仲間を次々と切り崩されて、断腸の出馬辞退に追い込まれた晩のこと。ワインを何本も空けた残念会で、蓮舫は誰よりも荒れた。「悔しい。こんなこと許せない」何度も何度も叫んで、むしろ野田がなだめ役だった。人一倍負けん気が強いせいもあるが、野田をリーダーに押し立てたい純な思い入れが強かった。議員集団の間の移動が激しい民進党で、蓮舫は初当選から今日まで12年、一貫して野田グループにいる。気が付けば、グループ創設以来の現職議員メンバーは、野田と蓮舫を含めてわずか5人。勝負服のシロが象徴する通り、好みは「純潔」 ………

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