「白井さゆり」に初の女性日銀総裁の呼び声

2016年10月号 BUSINESS

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日銀が過去に例をみない異次元の量的・質的金融緩和に踏み切ってから3年半。黒田東彦総裁は2%のインフレ率を「2年程度」で達成すると大風呂敷を広げたものの、その達成はおろか直近7月のインフレ率はマイナス0.4%に沈み、5カ月連続でマイナスに。目標の2%には遥か手が届かない状況だ。一方、年間80兆円もの国債購入によって、すでに発行済み国債の3分の1を日銀が保有しており、金融機関の担保需要以外の国債は2018年にも枯渇するといわれる。黒田総裁はそれでもなお「金融政策に限界はない」と虚勢を張るが、この言葉を信じる市場関係者は皆無。さらに、悪評高いマイナス金利政策のもと、日銀はマイナス利回りの長期国債を著しく高い価格で購入しており、いずれ日銀自身が財務運営上の限界に直面することになる。日銀総裁は5年任期のため、黒田総裁の任期は18年4月まで残り1年半。日銀法では再任も可 ………

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