「植松は心神喪失」無罪もあるか

戦後最多の19人殺害。その動機や計画的犯行から「従来の判断基準なら死刑だろう」。

2016年9月号 DEEP

  • はてなブックマークに追加

相模原市の施設で重度の知的障害者が次々に刃物で刺された事件は、19人という戦後最多の死亡被害者を出した。逮捕された男は「障害者なんていなくなってしまえばいい」と供述し、衆院議長にあてた手紙では「(自分は)心神喪失による無罪」と記していた。確かに男の精神状態は尋常ではなさそうだが、無罪となる可能性なんて本当にあるのだろうか。現場の施設は「津久井やまゆり園」で、男は同園元職員の植松聖容疑者(26)。神奈川県警によると、7月26日午前2時ごろ、やまゆり園に侵入し、40~50分の間に入所者約150人のうち男性9人、女性10人を刺殺し、職員を含む男女計27人に重軽傷を負わせた。植松容疑者は2012年12月から、同園に勤務。今年2月15日、衆院議長公邸に「障害者抹殺計画」を伝える手紙を届けた。直後には、同園の関係者に「障害者を殺す」などと話し、園長には「自分は間違っていない」 ………

ログイン

オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。

FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。