ヤマダ電機のカリスマ創業者が「長男外し」

2016年9月号 BUSINESS

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ヤマダ電機で絶対的権力を誇る創業者・山田昇氏(73)の長男・傑(まさる)氏(42)が6月末、ひっそりと取締役を退任した。家電量販業界のカリスマは同族経営に終止符を打つのか――。同社は4月1日付でトロイカ体制に移行したところだった。社長兼CEOだった山田昇氏が会長兼取締役会議長に回り、ナンバー2で甥の一宮忠男氏(61)が副会長兼CEOに、かつて買収した旧ダイクマ出身の桑野光正氏(61)が社長兼COOにそれぞれ就任して両脇を固める。2016年3月期、ヤマダ電機の業績は久方ぶりに復調を果たした。減収には歯止めがかかっていないものの、営業利益は前期の3倍近い581億円にまで回復。46店舗に上る一斉閉鎖や、全体の約6%にあたる約1200人の人員削減が功を奏した形だ。経営体制変更はリストラの進捗を見極めたタイミングで行ったものといえる。じつはその人事を発表した1月下旬の会見で、山田昇氏は ………

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