EUにも「反グローバル」の波

2016年8月号 LABYRINTH [Brexitショック]

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ブレグジットが公式、非公式に様々なチャネルを通じて欧州連合(EU)に及ぼす影響は甚大だ。一見好ましいと思える可能性は皆無だが、EUの今後の変化次第では、英国がEUに留まり、活性化されたEUの主要プレーヤーになるチャンスもまだ十分残されている。主流シナリオとは言えないかもしれないが、その可能性を排除すべきではない。7月13日、辞任したデビッド・キャメロンに代わりテリーザ・メイ内相が英国の新首相に就任した。EU離脱派急先鋒のアンドレア・レッドサムが保守党党首選序盤で撤退を表明したため、英国民6500万人は「おおむね残留派」に属するメイに、今後のEUとの分離交渉や国内の融和という難しい仕事を託すことになった。新首相は、52対48と僅差で過半数となった離脱派を満足させねばならないが、一方で残留派はますます離脱反対の決意を固めている。産業界は秋ごろには、事業の経済性を ………

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