360万人弾劾デモに「女の意地」

「いくら不人気でも大統領は罷免できない」と強弁。ブラジル大統領の凄まじい執着。

2016年5月号 GLOBAL

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ブラジル初の女性大統領でありながら経済失政と大疑獄に追い詰められたジルマ・ルセフは、日増しに高まる弾劾の圧力に彼女が最も得意とする方法――断固闘うことで対抗している。3月31日、ルセフは「私の家、私の命」と名付けられた左派労働党政権の目玉政策の一つである低所得者向け住宅政策で新しい計画を正式発表し、その場で大統領弾劾の動きを「憲法違反」として激しく攻撃した。「どんな国、制度でも大統領を弾劾できるという主張は全くの筋違い」「ブラジルの大統領制の下では、不人気だからといって政権を罷免できない。議会の信任によって政府が存立する議院内閣制とは違うのだ」と式典のゲストを前にまくしたてた。

「ルセフおろし」市場は歓迎

ルセフには頭痛の種が山のようにある。2015年1月に2期目(任期4年)に就任して15カ月だが、過去100年を見渡しても最悪という景気後退に見舞われているうえ、果てしがないとも見 ………

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