「不正会計」元祖オリンパスまた告発

「悪習」改まらず。不振の映像部門が過去5年間も他部門に付け替え赤字縮小を装う。

2015年9月号 BUSINESS

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ありゃりゃ、東芝の「不正会計」があれだけ騒がれているというのに、元祖オリンパスも負けじと“悪習”を重ねているとは……。内部告発がまた届いた。不振続きの映像部門が、研究開発費の一部を過去5年間にわたって研究開発部門につけ回し、赤字幅を小さく装っていたという。さらに今期からは「マトリックス経営」と称して事業区分を変更し、同部門の研究開発費をおおっぴらに別の部門に付け替え、黒字浮上させている――という内容だ。マトリックス経営とは、強みを生かせる主要事業と、バックオフィス部門や研究開発部門、製造、販売などの機能を融合させる経営スタイル。花王を参考に、実際の事業運営のあり方はマッキンゼーに練らせた。今年1月にカンパニー制からマトリックス経営への移行を打ち出したが「組織が複雑になり、会計上の恣意性が入り込みやすくなった」との指摘もある。

主謀者は財務出身幹部

問題の会計処理は ………

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