中国発の「世界デフレ」懸念

中国傾斜のVWや現代自に「真夏の積乱雲」。売れ行きぱったりで資源国も悲鳴。いよいよドミノが始まるか。

2015年9月号 BUSINESS [上海株崩落の震度]

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中国からの「インバウンド観光」とか、銀座や秋葉原での「爆買い」とか、浮かれている場合ではない。中国株バブルの崩壊は、実体経済の落ち込みを伴い、グローバルな景気シナリオの見直しを迫る。あなたが企業の経営者なら、秋口にかけた売り上げ見通しを再検討する必要があるはずだ。ドイツのフォルクスワーゲン(VW)に異変が起きている。今年上期はトヨタ自動車を抜いて自動車販売台数世界一に返り咲いたが、浮かれる余裕などない。舞台は中国市場。上期の自動車販売台数は前年同期比3.9%も落ちた。半期ベースの販売が落ちたのは、14%減となった2005年上期以来、実に10年ぶりなのだ。習近平政権が贅沢禁止令を出している。上海など主要都市が環境対策から、自動車保有台数を規制し始めた。中国景気が減速し消費が冷え込んでいる。販売急落に拍車をかけたのは、6月12日をピークとした上海株の崩落。 ………

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