GE33兆円資産売却に群がる日本企業

世界金融危機をにらんで来年中に資産売り逃げを画策? 巨額入札でババを引かせるか。

2015年8月号 BUSINESS

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今年4月に金融事業からの実質的な撤退を決断した米GE(ゼネラル・エレクトリック)による資産売却計画の全貌が本誌取材によって判明した。GEの金融部門であるGEキャピタルが欧米・アジア・オーストラリアに保有する総資産は3630億ドル、円換算では実に43兆円を超える。うちGEが圧倒的強さを誇る航空機ファイナンス、ヘルスケア、エネルギー部門など10兆円を継続保有するものの、残る33兆円は来年中にも売り切る計画だ。保有不動産を米投資ファンドのブラックストーンに売却し、オーストラリアの消費者金融事業も米資産運用会社のKKR(コールバーグ・クラビス・ロバーツ)に売却するなど、すでに33兆円のうち13兆円は処分の目途がついているか、もしくは水面下で案件が進行している。これから売却に取りかかる資産は20兆円。全世界を見渡しても過去最大規模の金融資産売却の幕が切って落とされようとして ………

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