全国信用金庫協会長の
後継者争いが白熱

2015年7月号 POLITICS [インサイド]

  • はてなブックマークに追加

全国267(預金量計130兆円)ある信用金庫業界の王座争いが白熱してきた。大前孝治全国信用金庫協会長兼信金中央金庫会長(78)が、就任丸10年となる来年6月に勇退するため、後継者を決めなければならない。城北信用金庫(東京都北区)の理事長を30年以上務めた大前氏は、信金の共同システム組織の統合を成功させるなど、大小有象無象の信金を率いるカリスマ性があった。中でも、初の預金保険料率の大幅引き下げを実現させたのは大きな功績。その後を襲うのは並大抵でないが、大前氏も齢80に近づき「カリスマ頼み」は限界に来ている。
後継本命と目された佐藤浩二全信協副会長(多摩信金会長)が、反社会的勢力との不適切な関係が取り沙汰され、事実上失脚したのが痛い。他にも何人かの候補がいるが「大前さんは苦慮している」と、側近は言う。
信金業界には「信用組合のようになるのは真っ平」という声 ………

ログイン

オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。

FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。