中国市場怖がり日本車「ジリ貧」

上海モーターショーのプレスデーは閑古鳥。リスク恐怖症を克服しなければ生き残れない。

2015年7月号 BUSINESS

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「日本車は見た目もブランド力も価格も、どれも中途半端。このままでは世界最大のマーケットでジリ貧に陥りかねない」。中国自動車市場の動向に詳しいアナリストは警鐘を鳴らす。2014年、中国の新車販売台数は2349万台(前年比6.9%増)に達し、6年連続で世界一の座をキープした。全世界で販売される新車(2014年は約8700万台)の実に4台に1台以上が中国で売れている勘定で、主要自動車メーカーにとっては決して負けられないマーケットだ。そんな戦略市場で、日本車の影がどんどん薄くなっている。最大の原因は、中国の消費者の心をつかむ魅力的なクルマの不足。4月下旬に開催された上海モーターショーはそれを象徴していた。北京ショーと並ぶ中国最大級の自動車展示会だが、報道関係者向けのプレスデーに日系メーカーの展示ブースは閑散としていたのだ。地元メディアの日本車に対する関心の低さは誰の ………

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