MVNOの「草分け」日本通信が東証1部昇格

2015年7月号 BUSINESS [インサイド]

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大手通信会社から回線網を借りて新ビジネスを展開するMVNO(仮想移動体通信事業者)の草分け日本通信が、6月1日、ジャスダック市場から東京証券取引所第一部に昇格した。1996年設立の同社は2005年に大阪証券取引所ヘラクレス市場に上場後、東証・大証統合でジャスダック銘柄となっていた。

創業者兼社長の三田聖二氏は、カナダ国鉄、メリルリンチ証券、モトローラ、アップルコンピュータなどを経て日本通信を設立した。鉄道会社の経験を活かしMVNOに通信ビジネスの未来を見ている。携帯電話が3G(第三世代)に入り総務省が競争政策としてMVNOを推進したことから事業を拡大。スマホの時代になり「イオン、アマゾン、ヨドバシによるSIMの流通を開拓した」(三田氏)ことで、MVNOの認知度も「格安スマホ」などとともにアップ。「一部上場企業になったことで発言力も増すだろう」と意気込む。

   

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