JDI「本間会長」はミスキャスト

シャープの液晶を呑み込む? 革新機構が抜擢したCEOは門外漢の「電池屋」。大丈夫か。

2015年6月号 BUSINESS

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日立製作所と東芝、ソニーの中小型液晶事業が統合し、昨年3月に株式上場したジャパンディスプレイ(JDI)の新会長兼最高経営責任者(CEO)に本間充(67)が就く。JDIの筆頭株主は官民ファンドの産業革新機構。そのトップ人事には経済産業省の意向が働くが、電機業界では「経産省は大事な時期に何を考えているんだか」と首を傾げる向きが多い。本間はパナソニックに吸収された旧三洋電機の副社長だった人物。パナソニックが瀕死の三洋を傘下に収めたのは同社の電池事業に魅力があったため。本間はその部門のトップにいた。おとなしい性格の人物が多かった旧三洋役員陣の中で本間は珍しいほど上昇志向が強かった。それゆえパナソニック社長の津賀一宏(58)らとそりが合わず、2013年に副社長執行役員を退き、パナソニックを去った。もっとも「本間さんは次の就職先のあてがあったから辞めた」とパナソニッ ………

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