新生銀行「DKB47」無策の泥沼

旧長銀再生から15年。いまだに公的資金返済のメドが立たず、社長交代にも金融庁は憂色。

2015年5月号 BUSINESS

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新生銀行内部には「AKB48」をもじった「DKB47」なる隠語がある。3月25日に退任を表明した当麻茂樹社長と、彼が一本釣りしてきた役員たちの一派に対する当てこすりだ。当麻は昭和47年に旧第一勧業銀行(DKB)に入行し、みずほグループ3行統合を経ていすゞ自動車に転出。2010年にヘッドハンティングで新生銀社長に就任し、銀行経営の第一線に復帰した。それからというもの次々に古巣から「お気に入り」をスカウトし、要職に据えてきた。25人いる執行役員のうち実に当麻を含む9人がDKB出身者で占められている。法人部門のヘッドである佐藤仁美に至っては、当麻と昭和47年入行の同期であり、「DKB47による“お友達経営”」と揶揄された。一方で、新生銀の母体たる旧日本長期信用銀行プロパーは遠ざけられ、将来の社長候補と目された逸材が傍流に追いやられる人事もあり、社内の意気はいっこうに上がらないまま ………

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