「ホンダ社長退任」真相は伊東院政

ブランド価値を台無しにした張本人がイエスマンを後継指名。引責のはずが我が世の春。

2015年4月号 BUSINESS

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品質問題でガタガタになったホンダで、トップ人事が発表された。6月の株主総会後に退く伊東孝紳社長の在職期間は、前任の福井威夫と同じ6年間で、交代時期としては不自然ではない。ただ、主力車「フィット」のリコールや国内販売目標の下方修正を繰り返した末の降板となり、引責であることは明白だ。一連の品質問題ではOBからも苦言が寄せられていたが、伊東本人は意に介する様子はなく、自動車レースのフォーミュラ1(F1)への復帰や小型ビジネスジェット機の引き渡し開始、燃料電池車(FCV)の発売を花道に、2017年3月期に退任するシナリオを描いていた節がある。OBも首に鈴を付けられないワンマン社長と化した伊東はなぜ、突如辞めたのか。「販売不振とエアバッグ危機の渦中にあるホンダがCEOを交代させる」(ワシントンポスト)、「ホンダは伊東氏の辞任が同社が抱える最近の苦悩(欠陥エアバッグの ………

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