「口出しオバマ」がシリアで迷走

ホワイトハウスがペンタゴンの頭越し。矛盾を批判したヘーゲルが国防長官3人目の犠牲に。

2015年1月号 GLOBAL

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「チャックは、オバマ政権の国家安全保障政策や政策決定のやり方に不満を溜めていた」11月24日に発表されたチャールズ(チャック)・ヘーゲル米国防長官の辞任について、共和党の大物ジョン・マケイン上院議員は通信社ブルームバーグのインタビューでこう述べた。「彼の前任者たちも、ホワイトハウスの過剰なマイクロマネジメント(細かい口出し)に直面して仕事ができなかった、と愚痴っていたが、チャックの状況も同じだった」上院外交・軍事委員会の有力者が同情を禁じ得ないというコメントを残したのは、共和党上院議員として2期12年を務めたあと、バラク・オバマ大統領の三顧の礼で民主党政権の国防長官に迎えられたのに、あっさり切られたからだ。オバマ政権第1期目から数えて3人目の国防長官辞任は、同政権の政策決定の歪みと、国家安全保障政策をめぐる政権内路線対立の深刻さを物語っていると ………

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