神奈川県警と読売が悩む創価大の箱根駅伝初出場

2014年12月号 POLITICS [ポリティクス・インサイド]

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神奈川県警が来年1月2日の「G問題」に頭を悩ませている。「G」とは学会(創価学会)の隠語。今年10月の予選会で創価大学が箱根駅伝初出場を決めてから、急に忙しくなった。箱根駅伝は1月2日と3日に行われ、往路優勝が争われる1月2日は池田大作名誉会長の87歳の誕生日に当たる。このハレの記念日に、創価大が箱根駅伝に初出場すれば、大挙して学会員が繰り出すに決まっている。県警そして警視庁もG応援団に備えて警備態勢づくりを開始した。

初出場を決めた瀬上雄然監督は機関紙「聖教新聞」の取材に「創立者(池田氏)をはじめ、長年支えて下さった『世界一の応援団』の悲願を実現でき感無量」と答えていた。学会員の応援に力が入るのは当然だ。

懸念されるのは沿道に繰り出す大声援団。もともと当日は大変な人出があるだけに事故防止によほどの注意を払う必要がある。

一方、読売新聞は「小旗問題」を気にしている。例年、箱根駅伝の沿道は、読売新聞の小旗を持った応援の人たちで埋め尽くされるが、池田氏の誕生日ということで、学会員が学会旗である『三色旗』を打ち振りはしないか。「沿道が三色旗で埋まると『学会の大会』のようになってしまう」と読売幹部は心配する。

重い病から回復しつつあるとされる名誉会長が、どんなメッセージを寄せるかも注目される。

   

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