「壊死」法科大学院格付け 邪魔者扱い社会人学生

格付けで補助金削減、予備試験で優秀な学生が流出。働きながら学ぶ未修者を置き去り。

2014年11月号 LIFE

  • はてなブックマークに追加

9月19日、文部科学省は法科大学院(ロー)52校を5段階に分ける「格付け」を発表した。司法試験合格率、法学未習者の司法試験合格率、入学定員充足率、法学系以外の課程の出身者(未修者)または社会人の入学者数・割合をベースに、教員の人件費相当額補助金の90%~50%を5段階に減額してランク付けした。各ローは、それに対して先進的教育システムや法律事務所などとの連携、他のローとの連合などの取り組みを申告、その評価によって点数が加算され、補助金が積み増しされる傾斜配分方式となる。最低ランクに位置づけられた7校は、上位ランクの大学院と連合しなければ2​0​1​5年度の補助金を半減、16年度をゼロにする「宣告」を受けた。学内で補助金削減の迷惑が白眼視されているローは独立独歩では行けない。実質的な「退場勧告」で、司法試験合格率を当初想定した7~8割に(今年は22%)持っていく狙 ………

ログイン

オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。

FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。