「ホラ吹きライナス」に経産省ほっかむり

2014年8月号 GLOBAL

  • はてなブックマークに追加

「税金200億円を投じた国策プロジェクトなのに、政府は国民への説明責任を放棄するのか」。みんなの党の山内康一衆議院議員が憤っていた。本誌が追及してきた経済産業省傘下の石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)による豪ライナスへの出融資のことだ。血税の大浪費だからあえて反覆連打しよう。経産省はレアアースの「脱中国依存」をめざし、中国以外の海外鉱山の権益を入手しようと540億円の予算を確保、2011年3月、約200億円をライナスに出融資した。同社は中国以外では世界最大級のマウントウェルド鉱山(西オーストラリア州)を保有する。その鉱石を精錬するプラントをマレーシアに建設、年間8500トンのレアアースを日本に供給する計画だった。当時、ライナスは11年9月までに精錬所を稼働させるとしていた。ところが、工程で生じる放射性廃棄物の影響を恐れる地元住民の激しい反対運動に遭い ………

ログイン

オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。

FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。