東京医大の暗闘「強要未遂」で捜査

大成副社長に対する副学長の刑事告訴に警視庁が聴取。街宣団体も訴訟を準備中。

2014年5月号 DEEP

  • はてなブックマークに追加

大成建設の多田博是副社長が、右翼を使って東京医科大学(東京・新宿)の飯森眞喜雄副学長に退任を迫った――。事実なら前代未聞。警視庁関係者によれば、飯森の刑事告訴を受けた警視庁捜査2課は、「強要未遂」に当たるとして捜査を本格化、積極的な事情聴取をしている。飯森が退任に応じなかったため、既遂ではなく未遂。それでも、東京医大の新病院建設工事450億円をめぐる工作であり、「右翼攻撃は自分が止める」といった多田の発言が録音され、証拠として残されているだけに、立件は避けられそうにない。東京医大スキャンダルは、本誌が昨年3度にわたって報じ、週刊文春(12月26日号)も「多田問題」を糾弾した。事件を整理してみよう。多田が「お会いしたい」と飯森に電話をかけてきたのは、12年7月13日のことだった。多田と面識があった飯森は快諾するが、当時、飯森周辺は慌ただしかった。7月18日 ………

ログイン

オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。

FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。