「あぶく銭」ソーシャルゲームの終焉

グリー、DeNAは事業縮小へ。ユーザー軽視の強欲な手法が自らの首を絞めた。

2013年11月号 DEEP

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2007年に産声を上げ、今や5千億円規模まで市場が拡大したソーシャルゲーム業界。「日本の産業史上まれにみる高速成長」(複数の業界幹部)を遂げ、の上場企業と億万長者を生み出してきたが、業界を代表するグリーが急失速し、いよいよ宴が終焉しようとしている。グリーは10月2日、初の希望退職実施を発表した。募集規模は単体従業員1762名の1割強に当たる200名程度。単体で700名程度いる管理部門が主な対象となる。グリーは13年4~6月期に初の最終赤字を計上。「あり得ない規模」(グリー陣営の開発会社幹部)に膨らんだ無形固定資産を減損処理したためで、事業計画のずさんさが露呈した格好だ。ここに来て、肝心の売り上げも伸び悩んだことから、人員のスリム化に踏み切ったとみられる。

ユーザー軽視のツケ

敗因はまさしく、「グリード(強欲)」な運営手法にある。04年2月のサービス誕生時はビジネスパーソン向けのSNS ………

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