オリンパス新取締役11人の「原罪」

2012年6月号 連載 [監査役 最後の一線 第14回]

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長年にわたって巨額の損失を隠し続ける粉飾決算事件を起こしたオリンパスが、新経営陣を選ぶ臨時株主総会を4月20日、都内のホテルで開いた。1千人ほどの株主が出席した総会は開催時間が2時間を超えたが、疑惑を追及して解任されたマイケル・ウッドフォード元社長が委任状争奪戦から早々に撤退していたこともあり、会社のシナリオ通り平穏に幕を閉じた。これによってオリンパスは過去と完全に決別し、経営に規律が働く体制になった……そう信じてよいのだろうか。¥¥¥「残念ながら、これではオリンパスの悪しきカルチャーは生き続けるだろう」総会の後に筆者に会ったウッドフォード氏はそう語った。過去との決別には事件を徹底的に解明し、問題点を把握することが不可欠だ。そのためには、会長だった菊川剛被告(有価証券報告書虚偽記載などで逮捕・起訴)ら旧経営陣から完全に「断絶」した経営者選びが ………

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