ゴールドマン・サックス――「無理筋」SECを嘲笑う

政治的生け贄にする提訴も、どうせ和解狙いと見透かす。全面対決を選んだが、「客殺し」の悪名は消えず。

2010年6月号 COVER STORY [企業スキャン]

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世論がどうあろうと我関せず。リコール問題を起こしたトヨタ自動車、従業員への徹底した“冷遇”が非難される世界最大の小売企業ウォルマートなど「エクセレント・カンパニー」を標榜するグローバル企業は、目標に向かって社員一丸となって邁進する企業カルチャーを持つ。時にはクレイジーと思える宗教性がないと、リーダーは大組織を率いることができない。誰もが知る世界最強の投資銀行、米国のゴールドマン・サックスも、そうした「猛烈」なカルチャーの持ち主だ。Sachs of $h!t――タブロイド紙ニューヨーク・ポストの4月28日付紙面を飾った名見出しである。意味は「クソの詰まった袋(サツクス)」だが、ゴールドマン・サックスの名と「$」マークを重ねて「クソったれゴールドマン・サックス」という意味もある。欧米メディアのセンセーショナリズムには時に眉をひそめたくなるが、これは「客を殺して ………

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