NEXCO西「石田帝国」の落日

本誌報道で激震。取締役会で屈辱的な調査委設置が決まった。民主党議員が口を出す一幕も。

2010年6月号 DEEP

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“帝国”の足元は急速に揺らぎ始めている。旧道路公団の後身の一つ、西日本高速道路(NEXCO西日本)に君臨してきた石田孝会長の周辺に、にわかに逆風が吹きだしたのだ。理由はもちろん、本誌前号の調査報道である。激震が走った直後の4月22日、大阪・堂島の高層ビル「堂島アバンザ」にあるNEXCO西本社で取締役会が開かれた。給与規定の一部改正など通り一遍の議案が話し合われた後、ある議案が提出された。これまでの数々の疑惑に関する調査委員会を立ち上げる提案だ。小泉改革の分割民営化の結果、民間人(神戸製鋼出身)として乗り込んできた石田会長や取り巻きにとっては屈辱的である。子会社が運営しているサービスエリア(SA)やパーキングエリア(PA)の恣意的なテナント選定、自販機業者からのリベート、福岡の地元民放幹部との癒着、多額の交際費を使った豪遊、道路族議員との親密な関係――などが ………

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