日本株が世界で一人負けの理由

2008年4月号 連載 [隗より始めよ]

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日本株は世界で一人負けの状況である。なにが究極の原因であろうか。株価を決定する基本的な要因は国家の経済力である。現在の経済力も重要だが、より重要なのは将来の経済力である。株式時価総額は日本企業の将来の価値創造額(利益=国富)を現在の価値に割り戻したものである、と考えることができる。つまり、日本経済の成長性に対する市場の見方が全体の株価を決定するが、市場は社会主義的政策がもてはやされる日本に成長性があるとは判断していない。サブプライム問題や米国の景気後退、一次産品の高騰などは当然株価に影響を与えているが、その点は世界の他の市場と共通であり、日本だけの問題ではない。国家運営の基本理念を競争による自由経済体制とし、それを実行した国々は成長している。社会主義が機能しないことは歴史が証明している。自由経済は痛みをもたらすが、その痛みを克服しようと ………

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