「ポスト安倍」の一角に「改革加速議連」の棚橋議員

2007年5月号 POLITICS [ポリティクス・インサイド]

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棚橋泰文元科学技術担当相が立ち上げた自民党の「改革加速議員連盟」が今後の政局の「台風の目」となる可能性が出てきた。旗揚げが、安倍内閣の支持率が落ち始めた昨年末だったことに加え、棚橋氏が閣僚として仕えた小泉純一郎前首相が顧問に就いたことから当初、小泉氏の復権を睨んだ「小泉別動隊」との憶測もあった。

しかし、改革加速議連は公務員制度改革をめぐり新人材バンク構想を支持するなど次第に「安倍色」を強めつつある。さらに、昨年の総裁選を前に「安倍親衛隊」の役割を果たした「再チャレンジ推進議員連盟」の「若手版」的な性格を帯びてきたとの見方も。

コアメンバーは40人前後。安倍首相が推進した公募制度で公認され当選した「安倍チルドレン」の新人議員、牧原秀樹衆院議員らが事務局を務めており、参院選で自民党が敗北した場合、「安倍続投」を強硬に唱える可能性がある。山本一太参院議員が自らブログに「改革加速グループが、今後、様々な改革で実績をあげ、その功績を以て夏には2度目の『棚橋大臣』が誕生するのだろうか? この集団を率いる棚橋代議士が、若くして安倍政権の主要ポストかなんかに抜擢されるという流れになるのだろうか?」と書き込むなど、棚橋氏を「ポスト安倍」の一角に挙げるうがった見方も。

   

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